第5話『第5話』 作:ラヴォスさん俺はゆっくりと音をたてないように声のする方向を見た。 しかし声のする方は暗闇で何も見えない。 「相談ってなんだい?」 俺の心臓が更に早まった。 どうやら二人いるらしい。 「うん、実は深刻な話で君だけに話したいんだ。」 ッポっと音がすると声がする方が明るくなった、どうやら明かりをつけたらしい。 『ば・ばれた・・・・・・』 もうダメだと目をつむる・・・・・・・・・しかし叫び声などが聞こえない。 恐る恐る俺が目を開けるとあたりは真っ暗。 でも声のする方は明るかった、どうやら喋っている二人がいるところとこの倉庫はなにか通路のようなものでつながっていてその通路から声や光が漏れていたらしい。 図で説明すると↓みたいな感じ ――――― ――――― | | | | | ○ ― ☆□★ | | ● ― | | | | -―― ――- -――――| ↑荷物かなにかを通すような通路 ●=万太郎 ☆=謎の男 ○=マエル ★=どこかで聞いたことがある声の男 『た・助かった~』 俺は胸に手をあてッホっと一息ついた。 「深刻な話って・・・・・金は貸さないぞ」 「金の話じゃない!!」 俺は息を殺してじっと二人の会話を聞いていた。 「どうせお前のことだからタメズと博打でもして大負けしたんだろう」 「だかぁら金のことじゃないって!!」 「じゃあなんなんだよ!!」 『タメズか・・・・・俺も博打で大負けして身包み剥がされたことあったな・・・・・クソ~タメズめ~』 それにしてもこの相談している男の声・・・・・どこかで聞いたことあるな。 「俺やっちまったんだよ・・・・・・・・」 「なにをやったんだ?クジでも引いて欠片でも出たか?」 う~んついさっき話したような・・・・・・・・ 「実は俺・・・・・・・」 「ッグホゲホォ……」 「!!!!!!!!」×3 マエルが苦しさのあまり咳き込んでしまったのだ。 「誰かいるのか!?」 「隣の倉庫じゃないのか?」 『ま・まずい・・・・・・・・・・』 一気に俺の心臓は脈拍をあげた、このまま心臓が爆発するんじゃないかというぐらいバクンバクン脈打っていた。 「隣の倉庫に行ってみよう。」 『ど・どうしよう・・・・・・・・・』 * * To be continued * * |